未来を読み解く東洋の発想法、
第二回目は「21世紀のキーワード」です。
今世紀は今までと全く違った時代になりそうです。
どちらかといえば今までとは逆の動きをします。
早く時代に合わせないと
能力のある人ほど上手く行かなくなります。
21世紀のキーワード
陰極まって陽になる
陽極まって陰になる
この例えのように
世の中は一気に反転するでしょう。
時代は陽(求心性)から
陰(遠心性)に反転します。
今後の時代を映し出すキーワードを
チェックしていきましょう。
①開放系
開放系とは陰陽論では「陰」の動きです。
「陰」は遠心性のエネルギーを持っています。
中心から外に広がっていく
エネルギー(遠心力)です。
米国の一国覇権主義から
それぞれの国が力を持ち始め世界は
多極化の方向に向かっていきます。
陰の時代に入ったので、
米国の求心力(陽)が弱まってきました。
PCの世界もマイクロソフト一極から
アップル、グーグルなどGAFAMへと
多極化の方向に向かっています。
人の価値観も多様化して、
すべての垣根があいまいになっています。
こんな開放系の時代に閉鎖的(求心的)な
日本は遅れを取り衰退しています。
ガラバコスと揶揄される日本は、
いち早く世界に向けて開放的な政策を
取らねば先進国から後進国に格下げ
されて行く可能性があります。
(すでにその兆候は起こっていますね)
歴史上、
日本はあらゆる国難を切り抜けて来ました。
これからは東洋の時代に入ります。
言葉を変えれば日本の時代に入るのです。
そのために、日本は近年
明治維新のような大改革が起こるに違いありません。
②西洋から東洋へシフト
陰陽論に当てはめると、
800年周期(村山操説)で
西洋文明から東洋文明にシフトしつつあります。
西洋=物質主義=陽
東洋=精神主義=陰
モノの時代から心の時代に入りました。
(陽から陰へ)
ハードの時代からソフトの時代に入りました。
(陽から陰へ)
情報化時代はコンテンツや
ソフトを中心に動く時代です。
長年にわたり培って来た日本の文化は
世界のソフトになる可能性があります。
日本のアニメ、武道、茶道、歌舞伎、禅、
俳句、日本食など世界中の人々が関心を示し始めました。
そして世界で唯一の被爆国であり、
戦争をしない平和憲法を持っています。
情報化時代が進展すればするほど
世界は東洋化していきます。
2025年以降、
再び日本は世界の表舞台に立つことでしょう。
③ネットワーク
2011年7月、
日本はデジタル放送に切り替わりました。
デジタル社会は、
あらゆるものがデジタル通信でつながります。
日本の産業技術は世界一級のレベルです。
ただ現在の日本はハードに強いが
ソフトに弱い、アップル、グーグル、
マイクロソフト、アマゾンなど
情報通信系はほとんど米国発です。
これは日本の縦型社会の弊害でしょう。
日本人の感性から言えば、
本来ソフトに強いはずです。
これから個人、会社、国家の垣根が
バリアフリーとなりすべてのものが
繋がりあったネットワーク社会となります。
人々はiPad、iPhoneのような情報端末機を
通じて世界中の人とつながりあっていきます。
時代は縦型社会から
横型社会に移行して行きます。
その時、
日本の行政は一気に崩れて行くことでしょう。
④生命系の社会
ネットワークで結ばれた個人や会社、
国家は、まるで生き物のような動きをする
有機システムの社会となっていくでしょう。
イメージとしては生態系を想像してください。
生物の世界は一見弱肉強食の様相をしていますが、
大きな観点から眺めると生態系は保持されています。
自然界は大きなシステムです。
同じように国家や会社は弱肉強食の
ように過激な競争に晒されていますが、
人類社会全体から眺めるとひとつの生命のように
協調、調和が保たれる社会へと移行していくでしょう。
日本は農耕社会です。
「和を持って尊しとなす」と言われる
「和の文化」を熟成させています。
だから共存共栄の思想を
基盤としている社会です。
一口に言えば「場」の文化を
持っているのです。
⑤自然との共生
地球の環境破壊はやがて
人類滅亡への道をたどることになります。
環境問題は一国の政治で
解決できるものではありません。
世界中の国々がお互いに協力しない限り解決しません。
どうしても自然と共生できる社会システムに
しないと人間の未来はないという現実に直面しています。
ここでもまた、日本の文化が生きて来ます。
国土の70%以上の森や山々を
有している国は日本しかありません。
自然を神様と崇め、村々に
鎮守の森をつくり護って来ました。
日本人にとって山も川も岩も樹木も、
みんな信仰の対象なのです。
豊作を祝う祭りごとは今も引き継いでいます。
日本人にとって自然を
破壊するなど本来ない心情なのです。
きっと日本人は、
自然を大切にする原点に戻ることでしょう。
駆け足ではありましたが、
21世紀を映し出すキーワードを見てきました。
21世紀を賢く生き抜くヒントにもなりますので、
ぜひ覚えておいてくださいね。
あなたと共により豊かな人生が創造できるよう、
心よりお祈り申し上げます。