【東洋の発想法①】西洋は知識、東洋は知恵

今回から7回に渡って
未来を読み解く東洋の発想法
のシリーズをお届けします。

第一回目は「知識と知恵と情報」です。

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知識・知恵・情報

知識と情報は違います。

知識は学校で習うような普遍的な真理です。

1+2=3という答えは万人の真理です。

1つのリンゴと2つの桃を買うと
1つミカンのオマケが付き4つになります。

これは情報です。

知識は万人向けですが、
情報は本人の価値と結びついています。

「猫に小判」という例えがありますが、

価値の分からない人にとっては
どんないい情報であっても
本人は情報として捉えません。

知識人であっても情報に疎い人がいます。
知識はそれほどなくても情報通の人もいます。

知恵は別の要素です。

知識と情報を知恵に変えなければ
何の役にも立ちません。

知識は左脳の働きです
知恵は右脳の働きです

情報は知識と知恵が一体となり、
自分の目標に見合った価値あるものです。

故松下幸之助氏は出発時点で小学校までの
知識しかありませんでしたが、
類を見ない知恵者であったのだと思います。

もちろん人生途上で人に勝るほどの
知識を習得されたのは言うまでもありません。

すべての人から情報と知識を
習得して偉大な事業家になりました。

知恵は行動の中で養われるものです。

知恵は学校では教わりません。

人生に目標を持ち情熱を燃やして
行動しない限り知恵は湧いてきません。

知識は勉強すれば身につけることが
できますが、知恵は勉強しても身につきません。

しかし、他人の知恵を自分の知恵に
置き換えることは可能です。

東洋は知恵の社会

西洋は知識中心の社会です(左脳型)
東洋は知恵を生み出す社会です(右脳型)

今は、
右脳型(東洋的発想)の時代に入りました。

だから東洋は、
議論でなく問答なのです。

議論はテーマにそって解決法を見出そうと
意見のやりとりをしますね。

問答は答えを出すために
やっているのではありません。

発想の転換や固定観念を
打破するための訓練なのです。

日本には「禅問答」がありますね。

問答は知恵の世界で
知識を習得する場ではありません。

今流に言うと「右脳開発」です。

「問答」は角度を変えて何度も
同じ話をしているので、
どこかで理解できるようになります。

理解というより腑に落ちるという
言い方の方がいいかも知れません。

頭で分かるより身体で分かる
ということですね。

知っていることと出来ることは次元が違います。
その感覚をぜひとも掴んで下さい。

では、第一回目はこの辺りにさせていただきます。

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