陰と陽をイメージすると、善悪や表裏など
2つに分けて考えがちですが陰=陽であり
「陰と陽は一体」です。
陰陽の流れ、動きを紹介していきますね。
東洋の思想家たち
宇宙の仕組みを知恵によって洞察した
東洋の思想家たちは、見事な千里眼の持ち主です。
人間の直観力や奥深い思索により
長い時間をかけて到達した「陰陽思想」は
人類の一大発見でもあります。
さらに五行説と融合しながら
「陰陽五行説」として完成しました。
![](https://mindfulness-zen.com/wp-content/uploads/2023/01/portrait-gf8bb26c01_1920-1.jpg)
自然界の相対(表裏、上下、明暗など)する
二元を一元的にとらえ、宇宙のダイナミックな
動きを法則化したのです。
陰陽は知恵をもって
洞察しなければ、理解できません。
知識の積み重ねによって
理解しようとしても無理があります。
今は単純にエネルギーの流れを
次の意味で理解しておきましょう。
陰陽の流れ
陰=遠心性
陽=求心性
遠心➡中心から離れようとすること
求心➡中心に近づこうとすること
陰陽から見た未来社会はこれから長き
800年に渡って陰(東洋)の時代に入っていきます。
陰陽の概念に慣れるまでは、
頭が混乱してくるかもしれません。
この陰陽論で世界を眺めると、
世界は多極化して行くに違いありません。
アメリカの一極支配はまもなく
終わりを迎えることでしょう。
時間は掛かっても人類社会は共生、
協調の時代に入ることが予測できます。
陰陽は一体
論理思考や分析を司る「左脳」より、
感性や直感を司る「右脳」を使ってください。
東洋思想は、宇宙の全ては連続体で
繋がっているという考えが基になっています。
西洋では、プラスかマイナスか、
という二元論で物事を思考します。
それにかわり東洋は一元論なのです。
「陰」と「陽」という二つの要素が
あるのではなく、陰=陽と考えます。
「陰極まって陽となる」
この言葉のように「陰」の果ては
「陽」につながっているのです。
陰=陽という表現も
ちょっとニュアンスが違います。
「陰陽一体」という表現の方が
分かりやすいかもしれませんね。
![](https://mindfulness-zen.com/wp-content/uploads/2023/01/iStock-186314420のコピー-1-1024x741.jpg)
「表裏一体」「物心一如」「色即是空」
「失敗は成功のもと」などみんな東洋的な表現です。
だから、表=裏、成功=失敗、というふうに
二元論で表現するとちょっと違和感があります。
議論ではなく「問答」
禅問答に、
小枝が風によって揺らいでいる風景を
見てある弟子が師匠に尋ねました。
「師匠!あれは小枝が動いているのですか、
それとも風が動いているのですか」と…
師匠は弟子に諭した。
「小枝でもない、風でもない」
「動いているのは、おまえの心じゃ」と…。
小枝に意識を向けると小枝が動き、
風に意識を向けると風が動いている。
それを選択しているのは
「心」であると諭したのです。
![](https://mindfulness-zen.com/wp-content/uploads/2023/01/禅-1024x576.jpg)
ものごとは、
「表」に意識を向けると「表」が
見え「裏」に意識を向けると「裏」が
見えると言えるでしょう。
失敗だと思う人には失敗であり、
成功だと思える人には成功である
といえるでしょう。
このように「主観」を大切に
するのが東洋の考え方なのです。
だからどちらに答えても正しいのです。
全てのものは相対的で、しかも一体で
あるという一見矛盾したような
理解しがたい考え方と発想なのです。
だから、東洋は西洋のような
議論でなく「問答」なのです。
それでは。